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業務内容開業しよう!外食産業勉強会
1.飲食店とは?

現在、日本中に飲食店というものが存在します。

そのお店を経営されている経営者、そこで働く従業員、お取引業者様など色々な人の努力と協力でそのお店は成り立っています。本当にそのお店に係わる人達が本気で取り組んでいるとすると、私は閉店する店舗はないのではないかと考えています。そんな馬鹿なと思われるかもしれませんが、私のコンサルティング経験から言わせていただきますと、やはり閉店するお店は閉店するべくして閉店していると思います。

現在までに色々な企業様とお付き合いさせていただきました。北は北海道、南は沖縄までお仕事をさせていただきましたが、その中で感じたこと、思ったことの中にやはり閉店するお店は閉店するべくして閉店するんだなと言うことがありました。
具体的には飲食店に対する考えがずれているお店が閉店をしています。

皆様が考える飲食店とは、どのようなものでしょうか?
お店を構え、従業員を雇用し、料理を作り、お客様に提供し、代金を頂く。
これだけのことなんでしょうか?

私はその前の段階(お店を構える前)にすでに成功するか失敗するかの大半は決まっているように思います。もし、皆様が飲食店での開業を目指したとします。それはなぜ開業するのでしょうか?

単純に開業したいから?
また、自分の力を試してみたいから?
それとも単なるお金儲けの手段?

調理を経験し、サービスを経験し、マネジメントを経験した中から独立、開業を志したと思いますが、飲食店の根底に流れているモノはいったいなんでしょうか?

美味しい料理を気持ちの良いサービスの中で提供してお客様の「美味しい!」と喜んでいる姿を見たいからじゃないでしょうか。その喜んでいるお客様の姿を見ることが嬉しいから、飲食業界が好きなんじゃないでしょうか。実はこの「お客様を喜ばせたい」という気持ちが残念ながら少ないお店が閉店をしていっているように思います。

私がコンサルティングに初めてお伺いしたときに、お店の空気のなかに、「お客様を喜ばせたい」という部分がないお店は色々な改善の提案をしてもそのほとんどを実行してはいただけません。コンサルタントの仕事というモノは、魔法の杖や打ち出の小槌を持っていてお伺いした次の日から劇的に売上が変化すると言うものではありません。どちらかと言うと地道に問題点を洗い出し、一つ一つ改善していくことです。

お伺いするお店の中には俗に言う「丸投げ」や働く従業員の改善に対する意思統一が出来ておらず「敵が来た!」と言う風に見られることもあります。少なくとも経営者は繁盛したい、お客様にもっとご来店していただきたいと考えているものだと思います。しかし、経営者以外の従業員が経営者と同じ気持ちを持っているかと言うと往々にしてそうではありません。

「お客様を喜ばせたい」という考えより、何とか楽をしたい、面倒くさいことは嫌、手間がかかるのは嫌など自分中心に物事を考えていたり、お店の中での信頼関係やチームワークがほとんどないお店もあります。最悪の場合、経営者自身がそういった考えを持っているお店さえあります。はたしてそんなお店にお客様が来店をされて満足されるでしょうか?

先ほども書きましたが開業する以前に、このような考えを持っていたとすると、そのお店は開業する前から失敗することは明らかです。飲食店を開業しようとしたときに大切なものは、まず、

・ 飲食業界が好きなこと(料理、サービス含め。片方だけが好きだとアンバランスになり自己満足だけ  になります)
・ お客様に喜んでいただきたいと心の底から思っていること。
・ お客様に喜んでいただけるなら、どんな苦労もいとはないと思っていること。


この事が調理技術や接客技術、店舗コンセプトより重要なことなのです。飲食店とは、自分の精一杯の心遣いでお客様に喜んでいただく場所だということを忘れずに毎日の営業、また、開業に取り組んでいただきたいと思います。

 

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